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サッカー部の君が好きなんです
第9章 十邪の気持ち
嬉しくて嬉しくて、俺は美紗希を抱き締めた。頬を赤く染める美紗希を見ると、胸がいっぱいになった。
だけど、それは長くは続かなかった。
俺は、彼女の笑顔を信じたかった。
向日葵のように眩しくて、優しさに満ち溢れたその笑顔を、俺は…信じたかった。
ある日、街に出掛けた時、美紗希を見かけた。
声をかけようとしたが、それは声にはならなかった。
美紗希の隣には、知らない男が居た。
手を繋いで親しげに話していた。挙げ句の果てにはキスまでも…
俺は、彼女に二股をかけられていたんだ。
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