• テキストサイズ

サッカー部の君が好きなんです

第9章 十邪の気持ち


俺には小せぇ頃から母親が居なかった。
最初は親父が良く面倒を見てくれた。でも、それも中学まで。俺が中学に上がってから親父は、家に知らない女を何人も連れ込んでは、抱いていた。

耐えきれなくなった俺は、親父の金で一人暮らしを始めた。
でも、やっぱり親子だな。
俺も親父と同じ事を始めた。毎日ではなかったが、取っ替え引っ替え女を連れ込んでは抱いた。

でも、特定の女は作らなかった。
…いや、作れなかった。

母親の温もりを知らない俺が
女の温もりを知らない俺が
女の愛しかたを知らない俺が…

女なんて、愛せる訳がない。
そう思っていた。
だけど俺が中学2年の時、それは打ち砕かれた。
/ 181ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp