第6章 誰の部屋でお泊まり?
輝「お前、いきなり何言ってんだ」
凪「由女のお母さんにはもう許可取ってあるぜ。
つか、別に俺達の家なら許可なんて要らないって。」
輝の言葉に凪斗が言葉を重ねてきた。
すでに許可は取ってあるとか…
いつ、そんな連絡をしたんだろうか。
由女『でも、迷惑じゃ…』
凪「あれ?言ってなかったっけ?うちの親、旅行に行ってるって。」
そう言えばそうだった…
由女『そう言えば輝から聞いたような。』
凪「じゃあ、別に良いじゃん!どうせすぐ隣なんだし。
何かあればすぐに帰れるだろ?」
由女『……それなら…泊まろうかな…』
凪「ぅおっしゃぁ!!」
凪斗はガッツポーズしながら喜んでる。
風呂は一緒に入ろうなっと言う凪斗を叩いた後、私は一度家に戻って泊まる準備をした。
由女『えっと、着替え、洗顔、歯ブラシ、充電器…あと何かあったっけ?』
ピンポーン…
由女『ん?誰だろう…はーい!』
輝「よぅ。」
由女『輝、どうしたの?準備あとちょっとで終わるから。』
輝「あぁ…」
由女『輝…?』
輝のぎこちない返事に少し違和感を覚えた私は、輝の名前を呼んだ。
輝「お前、今日さ…その…」
由女『どしたの?』
輝は何か決意したかのように顔をあげると、私にこう告げてきた。