第5章 私のトラウマ
由女『嫌よ。何であんた達に言われて輝に近づかないような行動とらなきゃいけないのよ。』
〝アホらし。〟私はこの部分を少し強調して発した。
でも、後でこの発言をした事を後悔する事になる。
「そぅ…なら、仕方ないわね。」
そう言った少女は、次の瞬間、一緒に居た女の子達に顎で何か合図を出した。
と、同時にその子達は私を取り押さえると、
どこから持ってきたのか、ロープを取り出して私の腕をそのロープで縛った。
いきなりの行動に、私は戸惑いを隠せなかった。
由女『ちょっと…!何するのよ!離してよ!!』
「私を怒らせた罰…私から輝君を取った罰よ…」
そう言った少女の目は、背中に冷や汗が流れるほどの冷たさだった。
そして…
「これで終わりと思わないでよ。」
『!?』
私はそのまま、体育館倉庫の中に放り投げられた。