第4章 見えない壁。
撮影までの少しの間、
私は寿さんと少しだけ美風さんについて話した。
寿さんは美風さんの事を
すごく心配しているようだった。
しばらくすると、
収録がはじまった。
私達は位置へと移動した。
スタッフの合図とともに
カメラが回り始める。
「寿嶺二のぉぉぉ!教えて!恋のプロフェッサー♪」
いつものハイテンションで
寿さんがコーナーのタイトルコールをする。
私はパチパチと拍手をする。
「今日は!なんと!アイドルの真城柚子ちゃんが来てくれましたぁ♪はい!みんな拍手ー!」
その寿さんの紹介とともに
スタッフの方が拍手をしてくださる。
「みなさんこんにちわー☆真城柚子です!今日は、恋愛相談バシバシ乗っちゃうからよろしくねっ!」
いつも以上にテンションをあげる。
「はーい!よろしくね!じゃぁ!早速一通目いっちゃおうか!ランラーン!よろしく!」
寿さんが振ると、
黒崎さんが一通目の相談の手紙を読み始める。