第19章 甘えん坊さん
そう言い放つと相葉さんは
飲んでたコーヒーをブッと吹き出した。
「熱っ…!…もぉ…急に言うからぁ…」
『ご、ごめんなさい。』
でも、勝手に口が…
「相葉くんが恋しいの?」
なんて冗談で笑ってるけど、
うん。図星。
恋しいんです。触れたいんです。
そんな気持ちが伝わったのか
相葉さんはまた顔を真っ赤にして、
こっちに来た。
『どう…したんです…か』
「寂しいって顔に書いてあったから…
だから相葉くん来ましたけど?」
なんて言いながら相葉さんは
あたしの膝の上に寝転がる。
『え…っ!?ちょっ…』
「いいのぉ!
ちゃんと近くにいたいの!」
そう言ってさまたげようとしたあたしの
腕を自分の胸らへんに移動させて、
ひまわりみたいな彼は言う。
「ドキドキしてるでしょ?
ちゃんを思うだけでね、
もうドキドキが止まんないの。
俺どうしたんだろーね?」
涙がでそうになる。
こんなに愛してくれてる。
『やっぱり好き…』
「もぉ…」
なんて言いながら
あたしのうなじに手をかけて
すこし引き寄せて、
優しく大事にキスをした。