第19章 甘えん坊さん
カラン♪カラン♪
相葉さんに連れてこられて入った
喫茶店は暖かい雰囲気のお店だった。
海は寒すぎて30分くらいで
すぐ退散した。
〈いらっしゃいませ。
ご予約の相葉様ですね?
どうぞ…お二階でございます。〉
そう言ってマスターが誘導してくれて
二階に向かっていった。
あ…手…繋いでない…な。
このまえ繋いだっきり、
今日は抱き締められただけ…
それはそれでドキドキしたけど…
ガララー…
〈ではごゆっくり…〉
そう言ってマスターは
部屋を出ていった。
『へぇ…和風なんですね。』
「ね!びっくりした!」
『え?来たこと…』
「え…あ…えっとね!
ここは初めてだなって!
ここね、部屋によって違うの!」
『あ、そうなんですね!』
何か必死な相葉さんは
可愛くて素直にこう言えた。
『相葉さん…好きです』