第18章 一目惚れ*相葉*side
海に着くまでは、しりとりとか
好きなものとか…
やっぱり、まだ慣れてない二人がいて…
でも、それも嫌じゃなかったりして?
ガチャンっ…
『うわぁ!さむーい!』
まず車を降りてちゃんが
言った一言は“きれい”じゃなくて
“さむい”。笑
まぁ、確かに寒いよね。
「ちょっとコーヒー買ってくるね?
先いってて?」
『わかりました。』
そう言って階段で砂浜へ降りていく
ちゃん
「はぁ…ドキドキしたぁ…」
本当に小さな声で言った、
俺は男としても小さくて…
やっぱり彼女に緊張してた。
プルルルル~…
自販機の前で飲み物を選んでいると
翔ちゃんから電話があった。
「もしもし?
どうしたの、翔ちゃん」
「あ、相葉さん?
あなた今デートなんでしょ?」
え…なんで翔ちゃんが…
俺教えてないよね?
「ニノから頼まれて、
近くに俺の行きつけの喫茶店が
あるんだけどさ?
そこの二階の個室予約しといたから」
「え…まじで!?」
「まさか、こんな寒い日に
海行かされるとはちゃんも
思ってないでしょ。ははっ…」
と爽やかに笑う翔ちゃんは
やっぱり俺より大人で…
ちょっとムカついた。
「あとでメールで住所は送るよ。
相葉くんさ、やっぱり好きだわ。
そういうとこ…」
よくわかんなかったけど、
そう言って翔ちゃんは電話を切った。