第18章 一目惚れ*相葉*side
コーヒーを持って海を見つめる
ちゃんに近づこうとしたけど、
それは不可能に近くて…
そうやって見つめる彼女の
瞳はキラキラ光ってて、
風で長い髪はフワフワと揺れて
それに合わせてワンピースも
花みたいに揺れてる。
その光景があまりにも美しくて。
俺はそんな彼女から目が離せなくて…
「一目惚れ…か」
『ん?…あ…相葉さん!
すいません。買ってもらっちゃって…』
そう言って近づくちゃんを
いつのまにか強く抱き締めてた。
『ちょっ…相葉…さん…?』
「変な男来なかった?」
『え…は…はい…』
「寒かった?」
『はい』
即答の彼女の返事に笑いが溢れてきて
もっと強く抱き締めてた。
「くそ~…風めぇ…」
『風に嫉妬ですか?』
「う…うん!嫉妬!」
『ふふっ…嫉妬深いですね。』
そう。嫉妬深いの。
許してね?
だって…もう好きすぎるんだもん。