第12章 やっぱりあなたは*nino*side
「うん。
そうなんだよね。
俺って…鈍感なのかな?」
やっと気づいたんですか?
あなたは…いや、ちゃんも
かなりの鈍感ですよ?
「でもね、いつのまにか
離したくないって思った。
絶対、誰にも渡したくないって…」
「で、キスを…へぇ…」
そう言うと相葉さんは
箸をおいて“えぇー!”と叫んだ。
「な、なんで!!?
なんで知ってるの?」
「へぇ…キスしたんですか。」
何て言えばおもしろいぐらいに
相葉さんは、あーって顔してる。
やっぱり俺はあなたの
その顔が見たかっただけかもしれない。
「うまっ……」
「ちょっとニノ!」
「…幸せにしなさいよ?
俺ならまだしも、
クソみたいな男に触れさせないように」
そう言ってお金をおいて立ち上がった。
やっぱり、あなたは優しい人です。