第1章 正反対な二人
缶コーヒーを飲みながら
自販機の前で一休みする。
コンサートが終わり
楽屋まで伝わってくる熱気
きっとこれから初日成功の打上
「さっきの相葉さんの顔見た?」
「はははっ…あれは笑えた。」
この声…櫻井さんと二宮さん?
盗み聞きじゃないけど、
ちょっと気配をなくしてコーヒーを飲む
「まぁ、わからんでもないですよ?
だって女の子が男を脅してんですもん」
おっと。まさか…それって…さっきの?
あたしと西村の…
嵐さんも見ちゃったの!?
「あの人、女の子らしい
無邪気な子がタイプだから
カルチャーショックだよ」
なんて二人は笑いながら
水を買ってどこかへ行った。
『いや…気にすんな…自分』
そう言い聞かせてると
急に特徴的な声で呼ばれた。
「さん?」