第1章 正反対な二人
満面の笑顔をあたしに向ける彼
相葉 雅紀
「やっぱり!」
『あ、その…
お疲れさまでした!
どうされましたか?』
大きく一礼すると
いつもの笑いかたで笑ってる。
「あのね?
今からスタッフの人と
飲みにいくんだけど…来ない?」
『へ?
い、いやいやいや!
いいですよ!あ…あたしなんか…』
「いいじゃん!行こーよ!」
『……ふぅ。
申し訳ないです。
この仕事が終わるまでは禁酒って
決めたんです。
打ち上げはまた最終日にでも!』
そう申し訳そうに相葉さんを
見ると相葉さんは笑顔で微笑んでいた。
「そっか~。
残念だけど、うん!そうだね!
初めてなんだもんね。
分かった!
じゃあ今度は強制ね?」
そう微笑んで走っていった
相葉さんを見て思った。
この無愛想なあたしとは…
『正反対だわ』