第6章 乱される心
抱き締めてる手は離されて
いつのまにか相葉さんにキスをされていた。
でも何が何だか分かんなくて
そのままの状態でいた。
「……はぁ……ね?
言っちゃだめじゃん…」
『………』
言葉が何も出てこなかった。
ガチャンっ
「相葉さん、次だよ。
って…さん」
楽屋のドアを開いたのは、
汗を少しかいている二宮さんだった。
勘違いされてはやばいと思って
あたしは相葉さんから離れた。
『あ!あの…その!
相葉さん!…がケガして…
あの…その!すいませんでした。』
あぁ…テンパってる。
あたし何テンパってるわけ!!
いや、テンパるわ!焦るわっ!
だってキスされたんだもん!!
「あ、また言った」
と相葉さんが言った瞬間
あたしは体を二宮さんの方に寄せた。
「お…何かしましたか?
中華屋の息子め…」
『べ、別に!
別に何にもです!
あ、相葉さん!
あと5回は見ますから、ケガ!』
ガチャンっ
はぁ…心がみーださーれる!