第6章 乱される心
「もぉ…ちゃん
…大丈夫だから…」
『いや…本当にごめんなさい』
相葉さんの手を見れずにまだ
頭を下げてるあたし
さっきワゴンを運ぶスタッフに
ぶつかりそうになったときに、
相葉さんがあたしをかばった。
それでワゴンに入ってある木材が
相葉さんの腕に引っ掛かってしまった。
『だって血…』
「は?!血!?
どこに!!どこにあるの!?」
そうわざとらしく相葉さんが
自分のガーゼをしてる腕を見てる。
『はぁ…本当にすいません!』
「ねぇ…ちゃん…
大丈夫だよ…本当に…」
『すいません…本当に…』
そうずっと言っていると
相葉さんがあたしをフワッと包み込んだ。
『え…え…相葉さん…』
「もう一回言ったらチューするよ?
だーから!
もう言わない!…ね?」
『…すいま……んっ…!!?』