第39章 プロポーズ*相葉*side
まだ少し寒い海
そこには俺の愛しい人がいる。
携帯を取ってあそこにいる
彼女に電話をする。
〈……っ…〉
「泣き虫」
〈っ…ごめん…っ…ね〉
風に揺れる長い髪
すぐに触れたくて白いドレスを
片手に彼女に近づく。
〈あたし…っ…のが軽かった
雅紀はちゃんと考えてた…っ…のに…〉
「……うん、もういいよ」
〈え…っ…嘘……〉
俺が離れると思ったのかな?
すごい声が震えてる。
「無理にでも結婚しちゃうもんね」
〈へ…?〉
驚いてる体にそっと腕を回して
抱き締めた。
「だめ?」
『ま…さき…』