第39章 プロポーズ*相葉*side
と会ってないだけで
俺は干からびそうなのに…
“雅紀みたいに軽く考えれない”
そんな彼女の言葉が胸を過る。
ちょっと皮を捲られたみたいに
ヒリヒリする感じ。
「で…なんでそんな雑誌?」
と楽屋でコーヒーを飲みながら
翔ちゃんが言ってくる。
うん。だよね。
だって俺ウェディング雑誌読んでんだもん。
「こうなったらね、
無理矢理してやろうかなって…」
「もう無茶苦茶だな、おい」
「だって俺は軽く考えてないもん。
だから俺はする。結婚する。」
なんて断言したけど、
こんな感じでいいのかな?
なんて弱気な自分もいる。
「軽いのか重いのか、わかんねーわ」
そう笑いながら翔ちゃんは
新聞を手に取りソファーに座った。
「重いよ。これは…」
「え?なにが…ってまさか…」
恐る恐る翔ちゃんは楽屋に来た
宅配便のお兄さんの箱を見ている。
「ウェディングドレスだもん」