第29章 待ってる。*相葉*side
ガチャンっ
「ん?…どうしたの?」
部屋に入るとまだ靴を脱がない
ちゃんがいた。
『いや…その…』
「怖い?」
『違います。
緊張しちゃって…』
なんで…そんな可愛いわけ?
もう…優しくできないじゃん。
「だいじょーぶ。
俺もすぐに狼にはならないから…」
なんて言ってるけど、
後から絶対後悔するんだよなぁ…。
『じゃあ、おじゃま…します。』
「うん。どうぞ、どうぞ」
そう言って履いてた靴を脱いで
部屋のなかに入るちゃん
『うわっ…広い…』
「そう?」
部屋のなかに入るとちゃんは
楽しそうに冒険してる。
「コーヒー、飲むー?」
『あ、はい!』
ソファーで遊んでるちゃんを
見ながらコーヒーを淹れる俺
こんな会話も嫌いじゃない。