第29章 待ってる。*相葉*side
『……相葉さん…?』
いつのまにか泣いてる
ちゃんを抱き締めてた。
「他の男のことで泣かないでよ。
俺、風にも嫉妬すんだから…」
そう言うとふふっと笑う
ちゃん。
「泣いちゃダメだけど
泣くなら俺のことで泣いて?」
『……はい…』
「じゃあ消毒」
そう言って俺はちゃんの
唇に甘いキスをおとした。
それはあんなガキがするような
キスじゃない。
『んっ……んぁ……』
ちゃんの甘い声に
ドキドキしてストップが効かない。
『んふっ………相葉っ…さんっ…』
いつのまにかちゃんを
畳の上に押し倒してた。
まだ触れたことないこの体
「待ってるから。」
『え?』
「待ってるから…行っておいで?
俺は待ってるから。」
『相葉さん……』
「だから…今日はください。」
だって…こっちは待てないもん。
ちゃんの真っ赤な顔を
無視して俺は帰る準備をした。