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るろうに剣心【東京編】

第5章 活心流・再始動




「違ーう!持ち手はそうじゃないって!」
「るっせえ、こうかよブス!!」
「ブスってゆーなって言ってるでしょ!シメるわよ!」
「オウ!出来るモンならやってみい!」

言い争いが絶えない
でもなんだかんだ言って、弥彦君は薫さんの言うことを聞いている

「真愛を見習いなさい!」
「お前こそ真愛を見習えよ、ブス!」
「それどういう意味よ!!」

本当、どういう意味?
私は聞いていない振りをして、竹刀を振り続ける

弥彦君は緋村さんに剣を教えてほしいと言うが、緋村さんはそれを断った
緋村さんの流儀は“飛天御剣流”というらしく、後世に伝える気はないらしい

薫さんと弥彦君は、その後もずっと言い争い
私はその様子を見てくすりと笑った

「何笑ってるのよ」
『……ごめん、あはは!でもおかしくって……』
「何がおかしいんだよ」
『なんか姉弟みたいで』
「弥彦(ブス)が弟(姉)なんて嫌よ(だ)!!」
『あはは!』

見事にハモる
私は思わず声を出して笑ってしまった

次の日
この日、赤べこの仕事はなく洗濯物を洗っていた
薫さんと弥彦君は稽古の最中
かと思いきや、薫さんの姿が

「あ、真愛。弥彦の姿見なかった?」

私は首を横に振る

「おっかしいわねー。弥彦ォ!!」

師範代も大変だなって思った


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