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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第44章 倒そう



「第4Q開始直後…誠凛の3P!これはでかいぞー!」


実渕
「(4Fでおっかなびっくりかろうじてプレイするのがやっとかと思ったケド…まさかここで試合1番のキレとはね…!)」


日向
「よぉしDF!一本止めんぞ!!」



誠凛はDFに入り、木村は様子をみて「いいDFだ…!やはり日向が入るとチームがグッと引き締まるな」と感想を述べていたが、大坪は別のところに目を置いた



大坪
「それに改めて思ったが…いい声してるなアイツ」


宮地
「声?」


大坪
「単純に声質の話さ。まあ主将にも色んなタイプがいるからベストがある話ではないが、たとえば木吉の声はおおらかで優しく安心感を与える。伊月の声は冷静で落ち着きを感じさせる

日向の声は力強くよく通る。チームに気合いを入れ引っぱていくタイプの主将にはぴったりの声だ」


笠松
「だがチームのDFにハリが出たのはいいが、問題はアイツ自身だ
4F…あと1つもFを許されねぇ状態で第4Q丸々10分、生半可な集中力じゃもたねぇぞ」



やはり洛山の攻撃は実渕で行くらしく、実渕を前に日向は集中して彼の事を見ていた



葉山
「(なんだ日向の眼…レオ姉を見てるんだけど見てない…いや…何か違うものを見ようとしてる!?…まさか)」



その頃誠凛ベンチでは相田が先程日向を叩いた右手がジンジンと麻痺しており「ちょっと強くたたきすぎたかな?」と後悔していた
しかしすぐに顔をあげ、「がんばれ…!順平…!」と彼の事を見ていた

コートでは実渕が後ろむきに跳んでおり日向もそれを読んでいた。が、それはフェイクで「地」を撃とうとしていた
このままでは日向が5Fになってしまうと思ったが、彼は跳んでいなかった



実渕
「(跳んでない…!?まさか…「地」と読まれた!?)」


日向
「(実渕…お前の3種のシュートには跳ぶ直前までフォームに違いはほぼない。だが、重心の位置がわずかに違う
「天」「地」「虚空」それぞれ跳ぶ方向に重心が一瞬動く。「天」に見せかけたフェイクも重心はすでに前ぎみの「地」にうつってたんだよ)」


葉山
「(言われた所で普通は見分けがつかない。けど日向の不可侵のシュートも重心の置き方がキモになってる
そのせいで重心をとらえる感覚が磨かれていた…!?)」



次の瞬間日向は、実渕のシュートに触れた





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