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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第44章 倒そう





「はぁ?バスケ部に入るぅ?バスケってアンタ…テニスはどーするのよ!?」


小金井
「テニスはやめる!俺に合ってなかったんだよっ」



「アンタねぇ…野球もやめサッカーもやめ水泳もやめ…今まで続いたもんが1つもないじゃないの」


小金井
「だから合わなかったんだってばー」



「あのねシンジ…合う合わないは確かにある!けど最初から楽しいばっかのスポーツはないし、続けてみてわかることだってあるんだよ」


小金井
「だから今度は続けるって!いってきまーす!」



「あっオイこらっ!」



何をやっても長続きしなかった小金井が高校で選んだ部活はバスケットボール部だった。理由は別にたいしたものではなく、「友達の水戸部がやってるのを見て面白そうだったから」だそうだ

屋上から宣誓した時とか、部活として始めた時にはまだ彼はそこまで深く考えていなかった

だが練習後、小金井は死んでいるかのように体育館の床に寝っ転がっていた



小金井
「(きっついなーこのスポーツ!!過去最短で長続きしないヨカン)」



それからずっと毎日毎日練習で走りまくり、人数が少ないために試合は出れたがみんなの脚をひっぱりまくり、彼はふと「やっぱ合ってないかも…」と思い「やめよっかな!」と考え水戸部にそれを伝えた

すると彼は首を振った



小金井
「いやだってさ…俺じゃみんなの足ひっぱるだけじゃん?相田のメニューもヤバイし…特別得意なプレイがあるわけでもないし…」



そう伝えると水戸部は小金井の目をジッと見つめ、見つめられた小金井は「わっわかったよう!がんばってみるよもう少し!」と言った

すると水戸部のオーラはパッと明るくなった

それから水戸部と、時には日向達と何度か同じようなやり取りがあったようだが時は経ち、器用貧乏と言われだんだん足もひっぱらなくなっていった

それからすぐ木吉が怪我して決勝リーグで全敗した時、メチャクチャ悔しくて胸が痛かった。と彼は言っている

その翌年、すごい1年が入って今年こそと思い挑んだ決勝リーグで全敗した時、涙が出た

そしてその頃にはもうとっくに、やめるなんて頭になかった。らしい







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