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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第43章 勝てない




赤司
「もはや勝負は9割方決まった。だがまだ9割でだ、誠凛はまだ完全には死んでいない
特に4番日向と10番火神、この2人を今波に乗らせると万一の可能性がある」


白金
「(このチームに唯一の不満があるとすれば、私が指示を出す必要がほとんどないことだな)」


赤司
「よって火神にはもう一度僕が付く、今度は立ち上がることができなくなるまで
それと日向は…玲央、一つで十分だが可能なら二つとれ、それで彼はもう蚊帳の外だ」



そんな赤司の考えが分かっているのか、青峰も同じ紫原と同じような事を桐皇に説明していた



須佐
「誠凛に1%の可能性もない?どういうことだよ青峰?」


青峰
「ないじゃねぇ、なくなるだ。なぜなら赤司がいるからだ。あいつは単に力ずくで勝つような雑な戦い方はしねぇ
赤司はねじふせない。徐々に首をしめていくように、相手の可能性がすべてなくなるまで積みとっていく」



その言葉通りなのか、赤司に指示された実渕は「天」のシュートをおとりにして「地」のシュートで日向にファウルをとらせた

しかし彼はそれを認めずに審判に詰め寄った



実渕
「短い間だけど楽しめたわよ、順平ちゃん♡」


木吉
「(コイツ…わざとファウルを…)」


伊月
「日向…(3つ目…ヤバい…!!)」


今吉
「青峰のように4つでも変わらずプレイする方が例外や。普通4つは即ベンチ、それを恐れて3つ目でもプレイでもプレイは縮こまってしまう」


赤司
「まだだよ…誠凛。僕が手を緩めるとしたら、それはキミ達が完全に絶命した時だ」


日向
「(ファウル3つ目!?ちょっと待てよ、今俺は当たってないのに…)」



そう考えた彼は昨日の事、そして木吉とできるのがあと1年もないのだと、これが最後なのだと思い出して「形態はもう真っ暗の中でまばたきで見失っちまうようなかすかな光しかない」と思って歯を食いしばった

「それでも必死に…これからって時に…なんだよそれ…!!」と思った彼は、また審判に詰め寄った







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