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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第43章 勝てない




黒子テツヤと黛千尋の類似点、彼はバスケ部で存在が希薄であること、そしてその事にさほど頓着はなかったこと

相違点、洛山高校に入学したこと。彼は黒子テツヤより身体能力には恵まれていたが、それでも強豪・洛山においては埋没するしかなかった

彼の2年時には「無冠の五将」と呼ばれた3人が入部。彼らはたちまちレギュラーとなり、あっけなく追い抜かれた

3年時には「キセキの世代」の1人が入部当然のごとく追い抜かれ、またその頃には彼と同学年の部員はきつい練習に音を上げ才能の限界を感じ、大半は退部していた
相違点、彼もまた動揺の理由で退部届けを出していたこと


だがその直後、大きな類似点。赤司征十郎と出会ったこと



赤司
「どうも」



「…やけになれなれしいな。どうもじゃなくて初めましてだろ」


赤司
「?つい先日まで同じバスケ部だったでしょう?」



「!覚えてたのか?…珍しいな。俺のことすぐ覚える奴とかあんまりいないんだけど…」


赤司
「ああそれは…知り合いにあなたと似た人がいるからかもしれませんね。ところでそれは何を読んでいるんですか?」



「…ラノベだ」



類似?点、本が好きなこと。ラノベを知らないのか赤司は「ラノベ?」と彼に問いかけ、黛は「ライト小説、知らないのか?」とまた彼に返した

またその質問に彼は「面白いんですか?」と質問し、「普通の小説ほど重くなくて気楽に読める。好き嫌いはあるが好きならば面白い」と返した彼に赤司はフッと笑った




「…お前、表紙でもうバカにしたろ」


赤司
「いえ…つくづく知り合いに似ていると思ったので」



「そういやさっきも言ってたな…どんな奴?」



彼の問いに赤司が「幻の6人目。そう呼ばれていました」と答える黛は目を見開いてから「帝光中の…ただの噂じゃなかったのか…」と彼に目線を向けたまま言った

それにまた黛は「そいつと俺が似てる…?」と聞くと、赤司は肯定を示した


赤司
「そしてこれからが本題、黛 千尋、あなたに、新しい幻の6人目になってほしい」



「…な?」





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