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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第40章 約束は




8月、全国中学校体育大会、通称「全中」開幕

全中バスケの部門で帝光が出てきた事に観客はザワつき、去年との纏う空気の違いに取材記者は圧倒されていた



持田
「うおー…やっぱすげぇな帝光…なぁシゲ」


荻原
「ああ…そうだな!」


持田
「あとパンくずはやくとれ」



そんな荻原は黒子の姿を見つけて挨拶をしようと思ったが彼の表情が良くないことに気づき止まると、チームメイトに「すぐ試合だ」と言われ挨拶できなかった



真田
「よく聞け、この試合だけは何があっても全力でやるんだ。大事な緒戦だ。万が一にも足をすくわれるわけにはいかん」


赤司
「わかりました。皆もいいな、行こうか」


「うーす」



同時刻、明洸と帝光は共に試合を行っていた。明洸はチームプレイでシュートが入るとみんなで喜び、ワッとその場が上がっていた

一方帝光は本気でやった結果198対8で、勝利した



桃井
「(もしかしたら初めてかも…全員が全力でプレーしたのは)」


真田
「(想像以上に強い…いや、強すぎる…!しかも去年はあった全国の舞台では負けられないという重圧、それすらなくなってしまった
もはや彼らの圧倒的才能は重圧すら踏み潰すだけなのか、こんな恐ろしいチームに…監督など必要あるのか…?)」



その後続く2戦目も帝光は圧勝。全国でも彼らの前に敵はなく、各都道府県を代表する強豪が集う全中のリーグ戦を玄関でもくぐるかのように平然と通過した

2日目、大会はここからトーナメント形式へ移る
明洸はエースの荻原を中心にバランスのとれたよいチームだった。抜群のチームワークを武器に勝ち進み、準決勝へとコマを進めた

一方別会場では帝光はもはや言わずもがな当然のごとく勝ち進む…だが、緒戦のように全力を尽くす姿はもうなかった

予選同様ワンマンプレーのみで点をとり、誰が1番とったか余興で競う。相手チームもそれに気づき奮起するも、それでも点差は無情に開き続ける

もはや「キセキの世代」にとって対戦相手など、眼中にも入っていなかった





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