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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第39章 キセキの崩壊



その日、他全員に白金が倒れたことは真田から「命に別状はない、現在は入院して安静にしている。先ほど虹村達が見舞いに向かった」と説明された

彼の言葉に紫原は「ビックリしたね~~」と放心状態で言い、青峰は黙って口を開けていた



黄瀬
「よかったッスねー…緑間っちは知ってたんスか?」


緑間
「赤司と今朝聞いたのだよ。だが…」


黄瀬
「?」


真田
「残念だが…監督に復帰することはもうない。白金監督は数年前から病を患っていた。命は助かったと言ったが決して軽くはない病だ
限られた時間しか練習にこれなかったのは、そのためでもあった」



青峰は全中の時白金の咳を思い出し、「じゃあ、あの時の咳は…」と眉間に皺を寄せて、黒子は黙り込んだ



真田
「よって今日から、私が監督を引き継ぐことになった。それともう1つ…明日から虹村がいなくなった分、2軍から10名前後昇格される

突然のことですぐ気持ちを切りかえるのは難しいかもしれないが、部活動を停止することはない。明日からは今まで通りの練習メニューに入る、いいな」



その帰り道、赤司と緑間を抜いた5人が一緒に帰宅し、今日の事を紫原が「だってさ~どうする~?」と問いかけた



黄瀬
「どうするって言われても…心配ばっかしてるわけにもいかねっスよ」


黒子
「今日は虹村先輩達がお見舞に行ったそうですから僕らも明日以降にいきましょう」


桃井
「けどできるだけ早くね。しばらくしたら設備のいい他の病院移るんだって、それもかなり遠いらしいから…」


黄瀬
「え…マジっスか!?優勝してからなんか雑誌の取材倍増してるっスよ…俺らはもちろん、今日だって赤司っちと緑間っちが呼ばれてたじゃないっスか
これで練習も再開したらマジで一瞬顔見るぐらいしかできなそーっスわ…」


黒子
「それでも行った方がいいと思います。それに…青峰くん?」



俯いて話を聞いているのか分からない彼へ話しかけると彼は「ああ、聞いてるよ…いいんじゃね?」と元気がなく言った

その様子に黒子は「…そうですか」と返事して桃井が黙り込み、黒子は箱で持っているドーナツをまた1つ食べ始めた



黄瀬
「なんか紫原っち前より1段と食うようになってないっスか!?」


黄瀬
「別に心配してないわけじゃないよーただ最近やたらおなかへるんだよね~」







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