第37章 小さな変化
その反応が予想外だった黒子が「あれ?」と零すと青峰がその理由を話し始めた
青峰
「いや…別にとんでもない理由があるわけじゃねーんだけどさ」
白金
「今までずいぶんのどかだったからな、ここからが本当の練習だ。はるかにハードになるが心配するな。若いうちは何をやっても死なん」
青峰
「ただただ鬼のようにきびしいだけだ。コーチの練習メニューがお子様ランチに思えるほどに」
理由を聞いた黒子は黙り込んで冷や汗か何かをかいていた
そんな監督である白金はもう1つ連絡事項があるからと赤司を前に呼んだ
白金
「虹村は今までよくやってくれた。今日で主将を交代する。虹村に変わって、赤司征十郎を主将とする」
黄瀬
「え…?」
紫原
「マジで~?」
白金
「3年生も思う所はあるだろうが我が部の理念は知っているな、勝つための決定だ。認めろ」
監督の威圧感になのか、誰もその事に不満を言う人はいなかった
帰り道、赤司と桃井を抜いた彼らは一緒に帰っており、今日の事を紫原「いや~ビックリしたね~」と言った所からその話題について話し始めた
青峰
「ああ…すげーのは知ってたけどまさかもう主将とはなー」
黒子
「けどまだ2年生なのに…大丈夫なんでしょうか?」
緑間
「…おそらく心配ないのだよ。赤司は日本有数の名家の子だ」
黄瀬
「まじっスか!?」
緑間
「その跡を継ぐため家はきびしくありとあらゆる英才教育を受けているらしい、帝王学も学んでいると聞いた
だからなどと言うつもりはないが、そもそも奴自身同じ年とは思えないほど頭がいい。虹村主将と同じかそれ以上にチームをまとめる力はあるのだよ」
黄瀬
「へー。ってか緑間っちもけっこう育ちよさそうっスよね実は。変わりもんだけど…なんスか今日のは?」
緑間
「赤司ほどではないのだよ。ミニカーなのだよ」
そんな彼の前で紫原がポテチを食べており、緑間が注意したが彼は言うことを聞かずそのまま食べ続けていた
その事に黄瀬が「あの2人って仲悪かったんスか?」と問いかけると青峰が「元からあんま気は合ってなかったんだけど、最近特にな」と説明した
黄瀬
「あーじゃ原因はあれっスかね、最近あの2人がバスケの調子がすげーいいからっスか?」