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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第37章 小さな変化




体育館に行き黒子が彼の事を止められなかったことを報告をすると青峰は「そっか…やっぱ灰崎はやめちまったか、じゃあしょうがねぇな」と言った

その事に黒子は「しょうがねぇなって…少し冷たくないですか?」と彼に問いかけた



青峰
「別になんとも思ってないわけじゃねーよ。けどお前が行ってダメだったんだろ?ならしょうがねぇとしか言えねーよ」


黒子
「…え?」


緑間
「灰崎はプライドが高い奴だ。俺達や先輩達が行ったところで逆効果にしかならなかったはずなのだよ。辞めるか辞めないかは結局本人しだいだ」



彼の意見に黒子が「ですが…」と言葉を濁すと虹村「ったくいつまでも甘いこと言ってんな」と口を挟んできた



「ウチは仲良しクラブじゃねーんだぞ。お互い仲間であると同時に競争相手だ。お前だってその中の1人をおしのけてベンチに入ってる。逆に少しでもだらしないプレイをすればすぐ誰かにおしのけられる
いつから人の心配できるほど偉くなったんだ。振り返ってるヒマあんなら走れ!」



彼の言葉に黒子が俯いて先程見た灰崎の後ろ姿を思い出していた。一方緑間は赤司の背中を見ていて、彼の表情はどこか難しそうだった
その後練習終了後に選手達は集められ、全中の予選まで残り2ヶ月を切っていることと監督が指揮をとることが説明された

説明に紫原と青峰はあまり喜んではおらず、その様子を見た黒子は「あの…どんな方なんですか?」と問いかけた



青峰
「あっそーか、テツは初めてか」


白金
「そうだな…じゃあ挨拶しておかねばな。監督の白金耕造だ。よろしくな黒子くん」


黒子
「わ、…え、なぜ僕の名前を…」


白金
「当然だ。選手の名前は全員覚えている。練習はいつも見ているからな」



監督が来たことに選手達は挨拶をしたが、白金は「固くならんでいい」と言っていた。監督の事を赤司は「練習にはよく来てきたよ」と黒子に説明し始めた



赤司
「ただできるだけ選手の素の部分を見たいとかで2階などから何も言わず見ていることが多い
練習のメニューの変更やアドバイスはコーチに伝え基本全て任せているが、公式戦が近づくとこうして自ら指導するようになる」


説明を聞いた黒子が「…思ったより優しそうな人ですね」と言うと空気をズーン…と重くさせながら「それはない」と否定をした







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