第6章 海常vs桐皇

日向
「（同点か、けどこっからだ
勢いに乗った桐皇はちょっとやそっとじゃ止めらんねーぞ）」


木吉
「（とは言え両チームに差はそこまてまない
勝敗を分けるとしたらエースの差か…どうする？）」


火神
「黒子？どうした？」


黒子
「……」


《―タイムアウト終了です》



ベンチをジッと見つめる黒子に、その隣で不敵な笑みを浮かべている名前

２人が見つめているベンチからは選手がバラバラと出てきて、海常の方はとても良い顔をしていた



今吉
「なんや…？
腹くくった顔しとるな…なんか仕掛ける気マンマンってカンジやん」


観客
「来た！もう今日何度目だ！？
黄瀬対青峰！」



盛り上がる観客に対して黄瀬の取った行動は早川へのパスだった

それに青峰に桐皇のベンチ、誠凛を含む観客は拍子抜けしていた

しかし名前は抜いて、だが



青峰
「オイオイどしたぁ？もうお手上げか？」


火神
「（どういうことだ…！？
別に選択肢は１対１だけじゃねぇ…が、攻める気がなさすぎる…！）」


観客
「スティール！！攻守交代だ！！」


青峰
「（ったく、ひっかかるぜ…攻める気がないと思えば、なんだそりゃあ
負ける気もサラサラねーじゃねぇか

…ハッけどまあ関係ねェな）」



謎の行動を取る黄瀬に青峰は少し疑問を抱きながらドリブルを始めて、ドライブをした

それを黄瀬はジッ見送り、シュートを撃とうとした青峰は笠松にファウルをしてしまいノーカウントとなった



青峰
「やってくれんじゃん。センパイ」


笠松
「あ？人ふっとばしといて、んだその態度は１年ボーズ！」


日向
「（巧い…！！いやそれより…すげえ度胸…！！
あの体格差で引くどころか、ファウルもらいにぶつかりにいくなんて！）」


早川
「さすが主将！ナイスガッツです！」


笠松
「うるせー！」


森山
「けどヒヤヒヤするもんだ…できるのか…！？」


笠松
「できるかできないかじゃねぇ！
やるんだよ！ウチのエースを信じろ！」



真剣な眼差しで言う笠松からは黄瀬を信じている。ということがとても伝わり、不安は飛んだ。と信じたい