第34章 海常VS誠凛
相変わらずムスッ…としている日向と木吉の様子を見ている火神は伊月に再び「ちょっ…マジで大丈夫なんすか?」と聞いた
すると伊月は「大ー丈夫だって、自分のプレイに集中しろよ」と言ってから「別に珍しいことじゃねーから」と言って。火神は驚きを見せていた
伊月
「お前らが1年が入ってから少し大人になったけど…去年一緒にやってた頃はしょっちゅうあんなカンジだったよ」
火神
「いやそれダメじゃ…」
伊月
「よく言うだろ、ケンカするほど仲がいいって。なんだかんだでできたばかりの誠凛を決勝まで連れていった日本柱だ。頼りにしていいぜ」
その後、水戸部は中村からのブロックをされながらもフックシュートを放ったが外れてしまった
水戸部のシュートを見ながら木吉は「忘れたわけじゃないさ、今しかないんだ。このメンバーでプレイできるのは、今しか…!!」と思いながらボールを掴んだ
そして叫びながら「海常と戦うのは初めてだ。受ける側なんてなっていない!!」とダンクシュートを決めた
「おしこんだー!誠凛も負けてねえ!!」
小堀
「くっ…」
そんな彼を見た相田は先程の日向の話の続きを思い出していた
小金井
「初めて…?何言ってんだよ日向、まさかやったの忘れちゃったのか?」
伊月
「…公式戦では、ってことか?」
「…!」
日向
「夏の合宿のあとI.Hの海常対桐皇戦観に行った時聞いちまったんだよ」
「いやーすごい試合だったな…ところでお前、誠凛って知ってる?
桐皇に負けてI.Hには出てなかったけどできたばっかなのに相当強いって、海常にも買ったことあるらしいよ」
「へー、でもI.Hには出てないんだろ?やっぱ海常の方が強いんじゃん?」
その時その場に居合わせた日向は目を見開いて驚いており、彼はそのことを思い出しながら「世間の評価のためにバスケしてるわけじゃない。それでも俺は単純にその通りだと思った」と素直な言葉を述べた
そして彼は自分たちが春にやった練習試合だった事を説明し、「練習で百度勝とうが本番で負けたらなんのイミもないんだ」とその通りの事を言った
自分自身で言った言葉を思い出しながら日向は森山のシュートをついにブロックした