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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第34章 海常VS誠凛




武内
「黄瀬!!交代だ!!」


黄瀬
「はぁ!?ちょっ…なんで俺なんスか!?今抜けたら」


笠松
「黄瀬、監督の指示に従え」


黄瀬
「ちょっセンパイまで…大丈夫っスよ!ホラ全然元気っスから!」


日向
「…!?交代…まさか…」



彼らの様子を見ていた黒子と火神は不安そうに黄瀬のことをポツリ呟き、笠松は黄瀬に「足だな?」と彼に聞いた

「たぶんあん時からか」と彼は昨日灰崎に足に踏まれたことを思い出しなだら黄瀬に問いかけると「…いやぁ、バレたっスか…」と返した



黄瀬
「けど…!やらせてください!こんなもん気合でなんとか…こんな形で負けるなんて絶対…」


笠松
「ならこんな形にしちまった時点で、お前の負けだ」


黄瀬
「…え?」


笠松
「過剰練習がお前がそれだけ勝ちたかったからだってのはわかってる。灰崎にそれで痛めた足をやられたことは俺だって納得してねぇ。けどそれを言い訳にはできねーんだよ
そーゆーもん全部ひっくるめたのが試合だ。勝負には関係ねぇ」



話を聞いた黄瀬は目を見開いてから悔しそうに歯を食いしばり「くそっ!!」と言ってベンチへと歩いて行った

代わりに出てきた9番中村は彼の肩に手を置いてからコートに出てきた



森山
「またずいぶんときついこと言ってひっこめたな笠松」


笠松
「別に…これっきりもう出れないほどのケガならそもそも監督がはじめから出してねぇ、アイツは必ず戻ってくる
誠凛に勝つにはアイツは必要だ…が、いなくなったとたん戦えないんじゃ話になんねーぜ。意地見せろよオメーら」


「「おう!!」



彼らの様子を見ていた誠凛の中で木吉は「チャンスだな」と言い、それに賛同するように「ああ」と伊月が返した



日向
「こっからは木吉と火神中心に攻めんぞ」


火神
「ウス」


黒子
「火神くん…」


火神
「…わかってるよ。同情はある、だから全力でやる」


黒子
「…はい」


福田
「なんか…黄瀬はいなくなったとたんそこをつくなんて、感じ悪くないですか…?」


小金井
「何言ってんだよ逆だぞ?」


福田
「え?」


相田
「そーよ、誠凛にそんなゆとりないわよ負けてるのに。そもそも弱点つかずに勝とうなんて手を抜いてるのと同じだわ
今やらなきゃそれは、ただのおごりよ」








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