第34章 海常VS誠凛
伊月
「なっ…」
日向
「まさかこれは…」
火神
「(赤司の…天帝の眼!?)」
黄瀬は火神を転ばせ3Pシュートを撃った、それはリングにかすりもせず綺麗に入った。その一連の動きを見た観客はキセキの世代と全く同じ動きに声をあげ、ベンチの選手も黄瀬のことを応援していた
氷室
「どの技も足りない要素で違う要素を補い再現している。厳密にはまったく同じではない…だが、贋物と呼ぶにはあまりのもレベルが高すぎる。完全無欠の模倣、まさに無敵だ!!」
相田
「やられた…!今までの傾向から開始直後なら火神くんがゾーンに入ることはまずない。止められるリスクを激減できるベストなタイミングだわ…!
(おそらく制限時間の5分を使い切りはしない…けど、たぶんこのままだと…ダメージはこれだけじゃすまない…!!)」
武内
「以前のような油断はもうせんぞ。名称率いる最高のチーム、そのつもりで全力で戦わせてもらおう…!」
日向
「光栄だけど悪ーなオッサン、それでもこっちのやることは変わんねーんだよ
止められないならこっちも点取るしかねーだろうが!誠凛は攻めてナンボだっつーんだよ!」
ボールを受け取った日向は後ろへ下がり、不可侵のシュートを出そうとしたように見えたフェイクで、ゴール付近にいた黒子にパスを出した
受け取った黒子を確認しながら日向は「紫原でも止められなかったシュートだ。止められるもんなら止めてみやがれ」と言い、黒子は幻影のシュートのモーションに入った
そこには黄瀬がマークに入り、その状態に氷室は目を見開いて黄瀬の背後にいる火神の事を見ていた
伊月
「(幻影シュートはたとえパスコースをふさがれてもパスに切りかえることができる。止められるわかがない)」
黄瀬
「悪いけど…切りかえた所でムダっスよ。見えなくてもボールは飛んでいる、撃つ方向がわかれば止められる」
火神
「(これは…まさか紫原のブロック+赤司の天帝の眼)」
黄瀬はそのままブロックに跳び、黒子の撃ったボールを止めた。誠凛はその事に驚きを隠せず、木吉は彼のブロックの仕方を冷静に分析していた
放心状態の黒子に火神は「大丈夫か?」と話しかけると、黒子は「いえ…まいりました」と言い「やっぱり黄瀬くんはすごい…完全に僕の負けです。手強すぎて笑っちゃいますね」と言った