第32章 海常VS福田総合
話を聞いた火神は「なんだよ…それ」と言い、「そんな気まぐれみたいなことでバスケ選手が人殴っていいのかよ!?」と思いながらWC開会式後の赤司のことを思い出した
火神
「(赤司に初めて会った時、一見とんでもないことをしてきたけど眼を見て分かった。なぜかはわからねぇ…けど、アイツは俺がよけることに絶対の確信があった
けどコイツはそんなことおかまいなしに暴力をふるう。コイツはバスケをなんとも思ってねぇ…)」
そう火神が考えていると灰崎を狙ってバスケットボールが飛んできて、彼は簡単にそれを受け止めた
灰崎はその投げてきた人を見ながら「オイオイいきなりボールなげつけるなんて、いーい度胸だな。リョータ」と黄瀬の名前を呼んだ
火神
「黄瀬!?」
黄瀬
「どーもっス」
火神
「お前まさか…あいつと知り合いなのか!?」
黄瀬
「まぁ…そうっスね。名前は灰崎祥吾、帝光で俺が入部するまでスタメンだった奴っス。そして…赤司にバスケ部を強制退部させられた奴っスよ
実力はあったけど見ての通り暴力沙汰が断えず、俺とほぼ入れ替わりで姿を消した
…のはずなんすけど、どーゆー風の吹き回しっスか?」
灰崎
「別に復讐的なそれらしい理由なんてねーよ。強いて言えば、ただのヒマつぶしだ」
バスケをヒマつぶしと言ったことに他の3人は驚いており、黄瀬は納得したような顔を見せていた
そのまま彼は「バスケなんてどーでもいいが、なんか俺が辞めてから「キセキの世代」とかやたらさわがれるようになったからよぉ、お前ら5人のうち1人からもう1度その座を奪っちまおうと思ってなァ」とはなした
今度のことには黄瀬も目を見開いていたが、そのまま黙って話を聞いていた
灰崎
「ふと思い出してとりに返しに来ただけだ。実際俺はスタメンだったわけだし、倒せば誰も文句は言わねーだろ。それに次の相手がお前ならなおさらだぜリョータぁ
なんせお前は俺に1度も勝てないままうやむやに5人目と呼ばれるようになったからなァ?」
火神
「!?(黄瀬が負けてる!?)」
驚いている彼に黄瀬は「火神っち1つ確認しときたいんスけど…」と大事そうな話しを始めた