第31章 WエースVS光と影

相田
「（ラスト１分…行ってこい！）」


伊月
「木吉！！行けるのか！？」


木吉
「まかせろ！あと１分くらいなら余裕さ！」


荒木
「(何やら裏でやっているとは思ったがやはり…体力回復に努めていたか…）」



戻ってきた木吉に陽泉の選手は驚いており、氷室は「１度はアツシに心身共にうちのめされてなお…「鉄心」の名はダテじゃない…か」と改めて彼の心の強さを実感していた

そんな彼に紫原は近づき、「ったく…あきれるよ」と話を始めた



紫原
「何回ヒネリ潰されれば気が済むの？しぶとすぎでしょ」


木吉
「…それが売りだからな」


日向
「つーか状況分かってんだろうな木吉！ギリギリもいいとこだぞ」


木吉
「わかってるさ！ただのピンチだろ？終わったわけじゃない。楽しんでこーぜ…！」



そう言った木吉は水戸部とハイタッチを交わし、交代をした。そんな彼を陽泉の選手は警戒しており、そのまま試合は再開された

火神はその後かなりキレが出てきているものの、相田は「これ以上はいよいよヤバそうね…」と思っており、笠松は彼らを見て話をし始めた



笠松
「さあ…ここからが、正念場だ！！残り50秒切って４点差…誠凛が勝つためにはこれ以上点をやったら終わりだ。つまりここで、陽泉の攻撃を連続で止め、連続で決めなきゃならねぇ
はたしてこの超難問…突破できるか誠凛…！」



誠凛はその後陣形を前半の陣形に戻してきたが、水戸部がいた場所は黒子に変わり中は少し弱めになっていた。だが福井は黒子が何をしてくるかわからないためにと、慎重にプレイしていた

そして青峰は彼をみて「ハラは決まったみてーだな…来るぞ」と言い、瞬間福井は氷室へとボールを回し、氷室は火神をぬこうとドリブルを始めた

そして氷室はシュートを撃とうとし火神はブロックに飛んだがそれはフェイクで、紫原へとパスを出した。だが火神は紫原のダンクを止めようと再び跳んだ。が、また紫原は氷室にボールを戻した

彼には木吉がついていたが、氷室は「悪いが…火神でなければ止められないよ」と陽炎のシュートモーションに入った