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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第31章 WエースVS光と影




福井
「(これは…木吉PGと似てるが全く別物だ。木吉は全員の連携が目的だったが、こっちはより確実に火神でフィニッシュするためのもんだ…!)」


伊月
「(だが…それでも危なかった…紫原の反応が早くなってる…!!?)」


アレックス
「(両チーム攻撃力が相手の守備力を上回っている。これは…点の取り合いになる…が)」


青峰
「皮肉なもんだな。その攻撃が、チームプレイが信条の誠凛が火神頼みの攻め、紫原のいる陽泉が連携での攻めとはよ
だがここからは取りこぼせば命取りだし、上回っているとは言え陽泉の守備力に気は抜けない。外す可能性のあるテツの幻影のシュートはそうそう使えねぇ。結局中で点が取れるのは火神だけだ」



その様子を見ていた相田はコートを見ながら河原の事を呼んだ


しばらくそのままの状態で点の取り合いは進んで行き、残り1分になった所で笠松は「一見互角だが…やべぇぜ。分が悪いのは誠凛に決まってる。残り時間は着々と減っているのに2ゴール差までしか縮められねぇ」と言っていた

黄瀬は彼の話を聞きながら紫原の様子が違う事に気づていた

コートでは日向がファンブルをしてしまい、このままボールが出ると陽泉ボールになってしまうと焦ったところ、黒子が近くにいた福井の手にボールをあて外に出させた



日向
「サンキュー黒子」


黒子
「いえ」


伊月
「(くそっついていくのに精一杯だ。残りは1分…)」


日向
「(しかも点差を縮めるにはどこかで止めなきゃなんねーのに…連携でのあの攻撃を防ぐなんて気が遠くなるぜ。火神だってすでにギリギリもいいとこだ。どうする…やはり勝つためには、あと一歩足りない…!)」



そう考えていると誠凛に選手交代のアナウンスが入り、彼を見た誠凛の選手達は嬉しそうな顔をした

彼は「なんだなんだみんな暗いぞ?あと一歩じゃねーか、楽しんでこーぜ…!!」と言って、黒子は優しい顔で「おかえりなさい」と笑っていた

対し彼はただいまと返し、彼を見た選手は「木吉!!」と彼の名前を呼んだ








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