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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第29章 紫原VS黒子





そこで第1Qが終了し、何とか18点差で持ちこたえた。アレックスはそのことを「依然ピンチには関係ない」と思っており、誠凛のベンチを見ていた

相田はそこでコートを模したホワイトボードと選手を模したマグネットを使い、試合の説明のようなことをしていた



相田
「まず確認よ。向こうの陣形は2—3ゾーン、そして紫原くんの守備範囲はこのエリア、他の4人を加えるとこうなるわ」


福田
「(マジでスキねぇ…)」


降旗
「(どうやったら点とれんだよこんなの…)」


相田
「しかも真ん中に紫原くんが陣どっているおかげで、実際4人はこれよりはるかに広く展開して外にもガンガンプレッシャーをかけてくる。外から決めるのも容易じゃないわ」


伊月
「それでもあるいは…3Pならなんとか決められる…か…?」


日向
「けど決めたところで単発じゃ意味がねー」


木吉
「勝つためには…どうしても中からとらなきゃダメだ…!」



悩んでいる彼らに黒子は「あの…」と自分の考えを話し始め、それを聞いた他の選手は「…え!?」と驚いたのか声をあげた

その頃観客席では桃色の髪と青色の髪が2人で歩いていた



桃井
「大ちゃん早く!もう始まってるよ!」


青峰
「あー?なんで俺まで来なきゃなんねーんだよ。来たきゃ1人で来いよな全く…」


桃井
「せっかく一緒にバッシュ買いに行ったのにいきなりすっぽかしたの大ちゃんでしょ!埋め合わせぐらいしてよね!」


青峰
「てかありゃ俺じゃなくてテツのせいだろーが」



ようやく見えるところまで来た桃井はスコアを見て驚き、「0対18!?」と驚いていた。青峰は興味無さそうに「おーおー、ギリギリもイイトコじゃねーか」と言いながらも、誠凛の点を0に抑えた紫原を見ながら感心のようなことをしていた



そして再開された試合は誠凛ボールからスタートした。が、陽泉のDFはまるで押しつぶすようで誠凛のベンチも焦りと不安を顔に出していた

青峰はそんなDFをする彼らをとどめ刺しに来てんだと説明していた



アレックス
「(やべぇぜこれは…ここ止めて開始早々20点差にしようって腹だ。もしそうなれば…)
誠凛のつながった首の皮が切れる…!やはりツメは甘くない。この攻めが無得点で終わるようなら誠凛は負けだ。どうする誠凛…?」







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