第25章 青峰VS火神

青峰
「…っ」


若松
「（青峰に３人がかりだとぉ！？）マジかよこいつらぁ…！！」


誠凛勢いに観客は声を上げ、誠凛ベンチもナイスDFと声をだしていた
そのDFを見ていた今吉は「青峰の選択肢にはなからパスはない。１番単純かつ効果的や…」と思いながら、「ただなぁ…少なすぎやろ、それじゃ」と呟いた

青峰は目を見開き、ドリブルを始めシュートに入ろうとボールを持った。それを見た木吉は跳び、その隙に青峰は横へと動いた
黒子はそんな彼を見ながら、先ほど火神と木吉とした会話を思い出していた



黒子
「青峰くんを止めます。力を貸してください」


火神
「なっ…？」


木吉
「…！３人でつくってことか？だが…今の青峰はヘタしたら３人でも止められないかもしれないぞ…」


黒子
「わかってます…だから火神くんには１度抜かれて欲しいんです」


火神
「え？」



そのような話によって火神は１度抜かれ、現在彼は青峰の斜め後ろからシュートを叩き落とそうとしていた



「なっ…火神！？」


若松
「まさか…（抜かれたのはわざとー）」


「本当の狙いは死角からの…火神のブロックだー！！」



それに気づいた青峰は体勢を低くすることで火神をかわした。そんな青峰の身体能力の高さを見た花宮は「ホントに人間かよ…」と笑っていた

そして青峰はいつもどおりそのままゴールへとボールへとぶん投げた。が、それは外れた



「え…」


「はっ…外れたぁー！！？」


今吉
「バカな…（青峰があそこから外すやとー！？）」


青峰
「…テツ…てめぇ…！」


今吉
「（…まさか、外させたんか、黒子が…！）」



青峰のシュートを止めた黒子は彼のことをジット見ていた。ちなみに先ほどの話にはまだ続きがあった



黒子
「現状青峰くんを止めるのは恐らく不可能です。だからオーバーフローでシュートの時一瞬だけリングから青峰くんの意識を外します」


火神・木吉
「…！？」


木吉
「…いやだが…それだけで青峰が外してくれるのか…！？」


黒子
「…普通のシュートならほとんど効果はないでしょう。ただし…高速で動きながらリングを狙うなら話は別です
一瞬のズレも速ければ速いほど大きくなる。火神くんと木吉先輩が青峰くんをギリギリまで追い詰めてくれれば…」