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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第25章 青峰VS火神





日向
「第3Qの頭から出る!?確かにこの先黒子が抜けたままはキツイが…けどそれで最後までミスディレクションはもつのか!?」


黒子
「…いいえ、もちません。だから…切れさせます」


小金井
「それじゃその後どーすんだよ!?」


土田
「今までのペースだといいとこ第3Qいっぱいじゃないのか!?」


黒子
「効果切れと言いましたが…正確には相手の視線を僕から外せなくなるということです。言い換えればその逆の誘導…僕自身に視線を集めることは可能です
そせて視線が外せなくなった状態は極端に言えば今までに9人しかいなかったコート上に10人目が突然現れたようなものです

その直後しばらくは僕自身が1番視線を誘導しやすい対象になります。それをみんなのプレイに合わせるんです」


相田
「(秀徳との試合で消えるドライブを完成させた時、同時に彼はこの技の可能性を感じていた。相手の視線を自分からではなく味方から外す誘導
自分以外の味方全員に消えるドライブと同じ効果を与える。それがミスディレクションオーバーフロー!!)」



そのことに気づいた桐皇は焦ったような表情を見せ、優勢の誠凛の監督である相田も「…ただし」と焦った表情を見せていた



緑間
「…だがおそらくこの技には、いくつかのリスクがあるのだよ
1つは時間…試合終盤でしか使えない上に…黒子自身に視線を誘導するのはそう長くもたないはず…もって試合終了まで…もしかしたらそれすらもたないかもしれない…
そしてもう1つ…未来は一つ捨てている」


高尾
「え!?」


緑間
「今の黒子はネタばらししながら手品をやっているようなものなのだよ。すなわちこの試合が終われば…桐皇相手にミスディレクションはもう二度と使えない
お互い同じ東京地区…この先も戦うことは何度もあるだろう…だが、火神や他の選手がいくら成長したとしても切り札がない状態で戦えるほど桐皇は甘い相手ではない
つまり誠凛はこの大博打を仕掛けるために、この先桐皇に勝つための可能性を捨てた」


黒子
「それでも。ここで負けるよりマシです」



黒子の言葉に青峰は驚き、桃井は泣きそうな顔をし、名前は俯いていたため表情が見えなかった












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