第25章 青峰VS火神
桐皇学園対誠凛の前日、練習終了後の体育館でに日向はシュート練習を、木吉は膝のテーピングを巻いていた
木吉
「いよいよ明日だな」
日向
「ああ…」
木吉
「悔いだけは残さないようにしようぜ、勝っても負けても」
日向
「はあ!?何言ってんだ勝つぞ!約束忘れたんかだアホ!
木吉
「…そういえば、昨日病院行ってきたんだ」
日向
「ん…ああ!どうだった?」
木吉
「日向…お前だけには言っておくよ。俺が一緒にバスケできるのは、この大会が最後だ」
日向
「…え?」
その会話をたまたま廊下を通っていた黒子が聞いており、日向と同様目を見開いて動揺を見せていた
日向
「そんなっ…1年は大丈夫のハズじゃ…:
木吉
「…俺もそのつもりだったんだけどな…今までの試合で少しムチャをしたせいか思ったよりも早く悪化してるらしい…次のI.Hはもちろん関東大会もまずムリだそうだ」
日向
「…そうか」
木吉
「なんだよ日向!暗くなるトコじゃないだろ!手術することよりお前らとバスケすることを選んだ。俺はこれっぽちも後悔してないぜ
リコと、伊月と、水戸部と、コガと、土田と、火神と、黒子と、降旗と、福田と、河原と、名前と、2号と。たとえ手術しした後どんなに明るい未来があったとしても、俺は今お前らと一緒に戦いたいんだよ
そんなふうに思える仲間と全国の舞台に立とうとしてる。むしろこれ以上ないくらい幸せだと思ってるよ」
日向
「…これ以上ないわけねーだろーがダァホ!これからなるんだよ!俺達が立ったのはゴールじゃなくてスタートだろ
負けねーよ、日本一になるまで」
主将である日向からの言葉を聞いた黒子はいつもよりも真剣な顔をして、何かを決意したような風だった
その事を思い出した黒子は「…そんなに長く待てません。「また今度」じゃダメなんです」と呟き、木吉の昨日の言葉、桃井との約束、火神との夏の約束、名前との約束、黒子自身の青峰への願いを思った
黒子
「次じゃない…今勝つんだ!」
黒子の言葉に誠凛は先ほどよりも闘志は上がっていた