第25章 青峰VS火神
諏佐
「11番に密着マーク!?んなもんできたらとっくにしてるぜ
注意しても気がつくとどっか行っちまうんだよ!」
桃井
「その「気がつくと」というのがミソです」
諏佐
「え?」
桃井
「彼は試合中ずっと消えているわけではありません。普段は異様なカゲの薄さで認識しづらいだけです。しづらいから見失わないように凝視する凝視する。けどそういう視線が一番誘導されややすいんです
彼は見よう見ようとするほどそれはドツボ、視線誘導にかかりやすくなるだけです」
諏佐
「じゃあどうやってマークすりゃ…」
今吉
「おいおい…もう答え言っとるようなもんやんか」
諏佐
「え?」
今吉
「見ようとしなきゃええ、ってことやろ?」
桃井
「…そうです。彼は視線誘導を使う時というのは味方と連携する時、そのためめ彼は必ずその直前連携する選手とアイコンタクトします
アイコンタクトした選手は言わば彼をうつす鏡、その選手が見る先に必ず彼がいます。彼は見失わずにマークし続けるにはつまり、アイコンタクト後彼ではなくパスを出す選手を見てその方向に動けばいい
何よりも脅威なのはパスやドライブではなくそのすべてを支える視線誘導という技術。その無効化は彼の無効化と同義です」
今吉
「よっしゃわかった。諏佐、マーク交代や。11番にはワシがつく」
このようなやりとりをして、現在今吉は黒子のマークにつくことになった。それを察知した相田は今吉に対し何か脅威のようなものを感じて一筋冷や汗を流した
「おいおい…すげーなお前の先パイ。実はお前より頭いいんじゃねーの、花宮」
花宮
「うるせーよ黙ってろ。頭は知らねーよ…ただ、あの人とポーカーとかそーゆー類の勝負はしたかねーな」
山崎
「は?」
今吉
「表情、しぐさから相手の心を読む…腹の探り合いに関しちゃ妖怪並だ。サトリかっつーくらい
黒子の考えなんざ筒抜け同然だろ。人が嫌がることをさせたらあの人の右に出る奴ァいねぇよ」
そして今吉は先ほどと同じ状況で3Pを撃ち、それを決めた。それのお返しをしようと伊月は日向へとパスし、彼は不可侵のシュートを決めようとしたが、それも桃井の差し金により撃てなかった
そんな中青峰は火神へと「こっちもそろそろ第2ラウンドといこうか」と言った