第19章 バスケ部創部
日向
「へぇ…去年の写真か、よくこんなもん出てきたな」
黒子
「主将はバスケ、高校から始めたんですか?」
日向
「違ーけど…なんで?」
黒子
「その写真のカッコが、ふ!」
日向
「いつまで笑ってんだコラ」
帰り道日向と黒子と火神、そして名前の4人でのんびりと歩道橋を渡っていた
いつまでも笑っている光と影にイラッと来たのか日向はちょいちょい怒ってはいたが、それを行動には起こさなかった
日向
「まあバスケやってるようには見えねーか
俺と伊月あと水戸部は中学からやってた。コガと土田は高校からだ」
名前
『木吉先輩もですよね…?』
日向
「ああ、そうだな」
火神
「……主将、もう1つ聞いていいすか」
日向
「ん?」
火神
「木吉先輩が今年最後ってあれ…どうゆうイミすか?」
黒子
「…え」
名前
『…』
大真面目な真剣な表情で言う火神、全てを知っていて目を伏せた名前、理由は違うが驚きで目を見開く日向と黒子と、それぞれがリアクションをした
日向は秀徳戦の後のことを聞かれていたと分かったのか一息ついてから、歩道橋の上を歩く足を止めた
そしてどこか遠い目をして、彼は口を開いた
日向
「……そうか聞いてたのか…じゃあしょうがねぇな
去年のことだけどな…まああの調子じゃいずれお前らにもバレて説明することになったしな
そうだな…どうせならこの機会に、全部話しとくか」
それは、1年前の春のことである