第16章 決勝リーグ進出だよ
火神
「名前の家、そろそろか?」
黒子
「そろそろです」
火神
「何で黒子が答えんだよ」
黒子
「なんとなくですが」
2人はさっきっからなぜか口喧嘩してばっかりで、毎回子供のような内容に笑みがこぼれた
何だろう。この幸福感は
黒子
「あ、ここですよね?」
名前
『そうそう』
火神
「…ここか?」
名前
『うん』
火神
「…でかくね!?」
名前
『あたしもそう思う』
この家を見て小さいや普通と思う人の方が恐らくおかしいだろう。と考えつつも、手慣れた手つきで門を開けた
それじゃあ。と帰ろうとしたテツヤを見送ろうとした瞬間に彼と重なって、反射的に腕を掴んでいた
名前
『せいじゅう、ろ…』
黒子
「…名字、さん」
名前
『…うん。ごめん』
じゃあね。と改めてテツヤと火神に伝えて門を潜り、閉めた
テツヤはどこか重い顔をし、火神は理解できない。という顔をしていたが、それに気づいてないかのようにすぐその場を離れた