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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《2》

第15章 予選から





第3者side


同時刻秀徳高校では木彫りの熊が床に置かれており、その近くで緑間がベンチに座り指にテーピングを巻いていた



高尾
「おーい真ちゃん、もう先輩達そろってんぞ!」


緑間
「ああ」



そんな会話をして立ち上がろうと思ったところに緑間の携帯が震えていた

メールを確認するためか開くと彼は迷惑そうな目をしていた




同時刻海常高校では黄瀬が体育館で座り込み飲み物片手に携帯をいじっていた

そこに先ほど緑間が迷惑そうにしていたメールの返事が来たのだが、内容は"死ね。"の短文だった



黄瀬
「センパイッ「がんばれ」の返信が「死ね」ってどう思うッスか。人として」


笠松
「よくわかんねーけどそのまんまだよどーせ!!
オラ練習再開だ!!WCまで時間ねぇぞ」




同時刻桐皇学園高校では屋上用で青峰がまたサボって寝ていた



桃井
「青峰くん!!またこんなところでサボってる!」


青峰
「うるせーよさつき。いいんだよ」


桃井
「よかないわよ!テツくんの新技だって…」


青峰
「んなもん練習してどうにかなるもんでもねーし、する必要もねーよ!
俺に勝てるのは、俺だけだ」



彼は起き上がり不敵な笑みをして言ったが、どこか寂しげだった

しかし次の一言でその寂しげなものは呆気なく壊されるのである



青峰
「そもそもWC出場も決まってんだ。眠くもなるだろ」


桃井
「バカッ!!」




同時刻陽泉高校ではバスケ雑誌を読む氷室とチューペットを食べる紫原が並んで学校の廊下を歩いていた



紫原
「特別枠?」


氷室
「今年のWCは何周年だかの記念大会らしい
I.H優勝・準優勝の2校は無条件で出場確定、その分出場校が増えるそうだ

つまり敦の友達の青峰くんと赤司くんは特別枠で出場決定、黄瀬くんと俺達は先週予選通過、通常枠で出場決定」


紫原
「ふーん。てゆか室ちんずいぶん熱心じゃん?」


氷室
「そりゃあ、俺はI.H出てないからな
タイガとやるのはもちろん、敦の仲間とやるのも楽しみでしょうがないよ」




同時刻洛山高校では赤司が不敵な笑みを浮かべて歩兵と桂馬、王将の将棋の駒3つを投げて空中でキャッチした

彼に寂しげな雰囲気は残念ながら見えなかった










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