第11章 # 8 My Fair Lady
「で、アジトはもう引き払うの?」
「あいつは顔を見られた。いずれはここにもたどりつくかもしれない」
「あの屋上とか気に入ってたんだけどなぁ」
「寂しいね。あっ、」
「ん?」
私たちの目には、御玉と荷物を持って走ってくるリサの姿。
そしてその数秒後_____________
大きな音と共に、炎が上がった。
私たちは、ただそれを見ているしかなかった。
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「ここを使うとは思わなかったな」
「まっゲームし放題だしいいじゃない。レトロなやつしかないけどさ」
ぽちぽちとボタンを押してみる。
電気がつくってことは、まだ電気は通ってるのか。
「誰の責任か、分かってるな?」
「私…ごめんなさい」
「まぁまぁ、荷物まとめておいてよかったじゃん」
「そういう問題じゃないだろ」
怒ってらっしゃる。
ツエルブと顔を合わせ、苦笑いを交わす。
「作戦の練り合わせをしないとね」
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