• テキストサイズ

[残響のテロル]もう1人のテロリスト

第7章 # 4 BREAK THROUGH




しばらく屋上で惚けていると、意外と時間が経っている事に気がついた。


「そろそろ戻ろうかなー」


空っぽになった籠を持ち、階段を降りる。


「?火事⁉︎」


焦げ臭いような、なんか変な臭いに気づき、急いで部屋へ戻る。


「リサ⁉︎」
「ゴホッゴホッ」

丁度帰ってきたナイン達も、同じように咳き込み、辺りを見渡した。



「黒っ、ていうか何この色…」


フライパンはコゲコゲ、周りもなんだかよくわからない色をしている。

ツエルブでさえ苦笑い。
ナインなんか「あ、殺させれる」って思うような顔をしている。


「作ってみたの」
「……とりあえず、座ろうか」


笑顔で言う辺り、自信はあるんだろうか。
ナインとツエルブに、私も今出せる笑顔でそう促した。


あぁ、これはどんな爆弾よりも厄介で危険なんじゃないかな。



/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp