第7章 # 4 BREAK THROUGH
「行ってらっしゃい」
「頼んだぞ」
爆弾をプレゼントしに行くナインとツエルブを送り出した。
そして、私はリサちゃんを見張る係と言うわけです。
「えと…あの」
「あぁ、名前でいいよ」
「う、うん。名前。私の事もリサでいいから」
「ん、リサね。どうしたの?」
「キッチン、借りてもいい?」
「どうぞどうぞ。私は洗濯物干してくるから、好きに使って」
「ありがとう!」
さっきとはうってかわってパァと笑顔になるリサ。
うん、可愛いんだよね。この子。
なのにどうしてイジメの対象になってしまうんだろう。
可愛いから虐められてるのか?
いつもより多い4人分の洗い物を籠に入れ、屋上まで上がる。
まず一枚、皺を伸ばすために広げると微かに洗剤の香りがする。
いつもと違う匂い。
「洗剤変えたんだった…」
前の匂いの方が好きだったなーなんて思いながら次々と洗濯物を干していく。
「ふぅ…」
全て干し終わり、フェンスに体を預ける。
これからどうするんだろ。
私は、リサの居候をナインが許すに一票。
「London bridge is falling down,
Falling down, falling down,
London bridge is falling down,
_______My fair Lady」
あー、アイス食べたい…。
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