第5章 # 3 SEARCH & DESTROY
ナインに指示された時間通りにまた、動画をアップする。
相変わらず、仮面つけるとノリノリになるナイン。ツエルブは変わらず、だけど…なんなんだろ。男の性ってやつ?
今回はちょっと難しい気がする。
私の柏手に気づくかどうか…
それと、謎を解いた神様、足を棒に…
博識な刑事さん、特に柴崎って人はすぐにわかるんじゃないかな。
アイスをたべながらダラダラしていると2人が帰ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま。動画は?」
「バッチリです」
「ただいま!あ、アイス食べてる!」
「2人のも入ってるよー。あと食材色々買ってきちゃった」
騒がしいツエルブを制しながら冷蔵庫を指差す。
ナインが控えめにお礼を言うので、別にこれくらい、と言いながらアイスのゴミを捨てにいく。
「…少し屋上に出てくる」
「はーい」
アイスを食べるツエルブを横目に、ナインは屋上に登って行った。
「順調ですか?」
「もっちろん!」
ツエルブは、左手でグッとマークを作って微笑む。
つられて私も微笑んでしまう。
「ナインにアイス渡してくるね」
「あっ、俺も行くよ」
片手にアイスを持ち、屋上への階段を登る。
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