肉食系女子のススメ《恥ずかしがりやの彼女~番外編》
第1章 change!?【主人公の親友side】
カーテンから光が入り、まぶたに明るさを感じる。
あーーもう朝か…
ふと、私はあることに気づく。
昨晩寝たときは、床に布団をひき、そこで寝ていたはずだったが、どういうわけか今の私はベッドの寝ていた。
寝ぼけてベッドに上がっちゃったのかな?
昨日、酔ってたしな……
むくりと起き上がり、ベッド下の布団を見るとそこには私が寝ていた。
ーーーーーはぁっ!?
わたしぃ?!?!なっ何で?!どうして?!
よく見ると自分の着ている部屋着が昨夜、花音が着ていたもののように思われた。
慌てて、近くにあった姿見を覗く。
ーー花音っ!?
私…… 花音になってる!?
完全に頭の中はパニック状態。
布団で寝ている"私"を目の前に私は完全にフリーズしていた。
と、とりあえず"私?花音?"を起こさねば……
菜奈「ちょっちょっと!花音…!!」
体を揺すると私の姿をした花音は目を覚まし、少しの間私を見つめると、驚いた表情へと変わった。
「えっわ、私!?何で!?私が二人?!」
パニック状態の花音に鏡を見るよう促す。
「わ、私が、菜奈になってるーー!?」
菜奈「…そうみたいなんだよね。何か…入れ違っちゃったみたい……」
混乱する花音を落ち着かせ、昨日のことを思い出す。
寝るまでの流れの中でおかしなことはなく入眠するまでは自分のままだったと思われるが、どういうことか寝ているうちに変わってしまったみたいだ。
「今日、講義もバイトもあるよね?!どうしよう…というか、いつ戻るのかな…?」
菜奈「と、とりあえず行くしかないよね…。大学はともかくバイトが…心配だね。花音大丈夫??」
私はともかく、わたしのように振る舞わなきゃいけない花音が心配だった。
あれ…?花音、今日、悠さんと会うって言ってなかった…?
うぅ~ん…これは困ったことになったぞ。
「と、とりあえず、準備しなきゃ!講義遅れちゃうよ!」
無情にも時間は過ぎ、時計は7:40を指している。
9時には講義が始まってしまうため、私たちは大急ぎで準備にとりかかった。