第18章 怒りと憎しみ

XAN「それが初代ボンゴレが使ったという零地点突破か」

ツナ「そうだ」

XAN「はーはっはっはっ！こいつは傑作だ。誰に吹き込まれたか知らんが教えてやる。零地点突破はそんな技ではない！」

ツナ「⁉」

XAN「本物とは似ても似つかねえな。考えてもみろ、腐ってもボンゴレの奥義だぞ？使い手がそれほどダメージを受けるそんなちゃちな技な訳がねーだろ！」

バジ「知ったようなことを！」

城島「そうだびょん！ただの負け惜しみら！」

『負け惜しみなんかじゃない‼』

リボ「確かに奴等の言う通りだ」


リボーンが言うにはツナはまだ完全に零地点突破を完成させることができていなかった


XAN「終わりだカス！灰になるまで撃ち込んでやるぞ‼」

ツナ「しっかり狙えよ」

XAN「なに？」

ツナ「次はうまくやってみせる」

XAN「何度やっても同じことだぞ」


ツナは再び炎をノッキングするように溜めはじめた


『構えが変わった？なにをする気なんだ？ツナは』

XAN「まだ零地点突破とぬかしやがるか。このカスが！何度ハッタリをかませば気がすむ。本物の零地点突破にそんな構えはねえ‼」

シャ「なに？」

バジ「またあいつ！零地点突破は初代しか使えなかった技。根拠もないくせに！」

『違う！』


モニターにはミーナが映った


『XANXUSは本当の零地点突破を誰よりも知ってる‼』

バジ「ミーナ殿・・・」

コロ「あれがXANXUSの婚約者で風の守護者のベネチアーノ・ミーナか。かわいい顔してんじゃねえか。コラ！」

リボ「そんなことぬかしてるとラルに殺されるぞ？でもまさかな・・・」

コロ「どうした？コラ！」

ツナ「お前が何と言おうが、オレは・・・オレはオレの零地点突破を貫くだけだ」

XAN「まったく小賢しいカスだ。二度とその技の名前を言えぬようカッ消してやる」