第1章 夢/触れたい*+.・..
たまに、思う
私は空気なんじゃないんだろうか、と。
だって、それくらいこの空間は無感覚で。
私はそこで、夜を待つ。
いつからだろうか・・・・
待っているのも、待つのに慣れてきたのも。
いつからかなんて覚えていないけれど、きっとあの子が生まれた時からなんじゃないかと思う。
この空間の夜は不定期だから、とにかく待たなきゃいけない。
あの子によって時間が変わってくるんだ。
だから、夜の長さもバラバラ。
時計はないけれど、時間確実にわかる
確実だという確信はないのだけれど、本能的にそれを信じてしまっているのだ。