第1章 夢/触れたい*+.・..
真っ白な世界
目が痛くなるような、綺麗な白
一面が、
真っ白で。
いつもと同じに目を瞑り、顔を膝にうずめ、目の前を真っ暗にする。体育座り。ずっと、ずっと。
こうでもしないと私はきっと何も見えなくなってしまう。
目が、本当に見えなくなるのではなく、ほかの何かで
見えなくなってしまう気がするから。
この空間では
不思議とどこも痛くならない。
どこもキツくないし、痒くもない。
無重力空間ならぬ、無感覚空間、みたいな・・・・・・
暖かさも冷たさも、暑さも寒さも感じない
痛さも痒さも感じないのに、それでも、この輝くばかりに綺麗な白には目が痛いのだ。
ずっと目を開けておくのは、本当に耐えられない
御免だ